圏外から第3位へジャンプアップ!
2021年12月7日、国内最大手の住宅ローン専門金融機関・アルヒ株式会社により、1都3県を対象とした「本当に住みやすい街大賞2022」が発表されました。
そのなかで俄然話題を集めているのが、前年度圏外から第3位にランクインした「多摩境」です。
多摩境は京王相模原線の駅のひとつで、三井アウトレットパークがある南大沢駅と、JR横浜線・相模線との乗り換え駅・橋本駅の中間にあります。
京王線ユーザーの私にとってはおなじみの駅ですが、テレビの放送などを見ていると、意外と知られていないんだなと思いました。
そこで今回は、多摩境の魅力について解説していきたいと思います。
大型商業施設があり、緑豊かな公園もある
東京都町田市に位置する多摩境は、多摩ニュータウン建設の一環として東京都が整備したエリアです。土地区画整理事業の実行面積はなんと東京ドーム約38個分。
駅の周辺には「コストコホールセール多摩境倉庫店」や「カインズ町田多摩境店」などの大型商業施設があり、買い物に困ることはありません。
また、ドッグランや芝生広場などを備えた「小山内裏公園」などの都立公園が計画的に配備されているので、緑豊かな自然環境のなかでゆったりとした時間を過ごすこともできます。
とくに人気が高いのはコストコでしょう。食料品から日用品、家電まであらゆる商品がお値打ち価格で買えるとあって、店内は常に賑わいを見せます。食料品は1つあたりの量が多いので、友人・知人とシェアしているという方も多いのではないでしょうか。
戸建て・マンション価格が割安
多摩境駅から新宿駅までは約40分。品川駅、横浜駅までも約1時間で行くことができます。都心への通勤圏としては、ギリギリ合格点といったところでしょう。
その割に、多摩境駅周辺の戸建て・マンション価格が割安なのも、同エリアが人気のひとつです。
たとえば住宅情報サイトのSUUMOによると、多摩境駅周辺の土地価格相場は60.1万円/坪。隣の南大沢駅が71.8万円/坪、橋本駅が81.6万円/坪なのに対して、1~2割ほど割安です。
また、70㎡の中古マンションの平均価格は1839万円。周辺の南大沢駅(2002万円)、橋本駅(2950万円)と比較すると、かなり格安なことがわかります(不動産・住宅情報サイト・ホームズによる)。
都心への通勤圏内であることに加え、広々した住宅が割安で入手できる。このコストパフォーマンスの良さも、人気の高い理由のひとつです。
町田市は子育てがしやすい
町田市は、待機児童解消のための取り組みや、ベビーカーでも気軽に散歩できるコースなどを紹介した「子育てブランドブック」の発行、親子で利用できる「子どもセンターまあち」の設立など、子育て支援を強化している市町村としても知られます。
もっとも、子どもセンターまあちはJR町田駅から徒歩約10分。多摩境駅から町田駅までは約30分かかるので、若干遠い印象を受けます。
ただそれでも、町田市の子育て支援の恩恵に預かれることは子育て世帯にはかなり大きいのではないでしょうか。就学援助費や義務教育就学児医療費助成制度、町田市特定の幼児施設等利用補助金など手当や給付も手厚いものがあります。詳細は「まちだ子育てサイト」で見ることができるので、気になる方は一度調べてみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、多摩境の魅力について解説してきました。
コロナ禍で自宅で仕事をする人の割合が増えるなか、自然環境が多く、買い物に便利な多摩境に人気が集まるのもうなづけるところです。子どもを育てやすい環境が整備されているのも大きなメリットですね。
一方で、車がないと不便なエリアでもあります。また、コストコなどの大型商業施設があって買い物には便利な反面、週末になると多摩境通りは非常に混雑します。コストコは人気があるだけあって、週末は激混み。この渋滞に巻き込まれると、車で5分かかる道も1時間かかったりするので、慣れていない方は気をつけてください。
2022年にはビバホームも開業予定なので今後も人気を集めるエリアになりそうですが、ますます車が混みそうですね。本当に住みやすいのかどうか、実際に現地に足を運び、自分の目で確認するのが一番です。
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