『記者ハンドブック』ダウンロード版をおすすめする理由を3つご紹介します。
『記者ハンドブック第14版』発売!
先日、『記者ハンドブック第14版』が発売されました。じつに6年ぶりの増補改訂版です。
Webライティングの仕事を受注した際、表記は『記者ハンドブック』にそろえるよう業者から指示を受けた方もいるでしょう。単語の閉じ開きから外来語の表記、送り仮名の付け方まで網羅した『記者ハンドブック』は執筆時に欠かせないアイテムといえます。
しかし単語を引く時間がかかる点はデメリットでしょう。文章を書いたあとに『記者ハンドブック』で調べて反映する。数百字の記事であればそこまで時間はかかりませんが、数千字レベルの記事だとかなりの時間を要します。
正直なところ、Webライティングの仕事は効率ありきだと考えています。
たとえば1字1円だとした場合、1,000字で1,000円です。1,000字の記事を書くのに1時間かかれば、時給1,000円換算、2時間かかれば時給500円換算です。執筆にくわえてある程度の校正も求められるため、時給換算したときに1,000円を切ってしまうライターも多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、『記者ハンドブック辞書 第13版 for ATOK 通常版 DL版』です。
じつは私も、いちいち『記者ハンドブック』を引くのが面倒くさい、校正の時間を少しでも短縮したいと思っていました。そこで便利なソフトがないものか調べていたところ、『記者ハンドブック』ダウンロード版(以下、DL版)を見つけた次第です。
それでは『記者ハンドブック』DL版は何が便利なのでしょうか。実例を踏まえて解説します。
『記者ハンドブック』DL版をおすすめする3つの理由
言葉の表記に迷わずに済む
1つ目は、文章を打つ際に漢字の閉じ開きや外来語の表記、送り仮名の付け方などを指示してくれる点にあります。
例えば、「たとえば」という単語を打つ際には上記の画面が出てきます。『記者ハンドブック』では漢字で「例えば」と表記することを教えてくれるわけですね。
また、外来語を打ち込む際、大文字か小文字か、長音はつけるのかなどと迷うことがあるかと思います。
しかし『記者ハンドブック』DL版があれば、何も考えなくても大丈夫です。「コンピューター」は長音付き、「ソフトウエア」の「エ」は大文字などといったことを瞬時に示唆してくれるのです。
この機能があれば、『記者ハンドブック』を引く時間が不要です。その分、執筆時間を大幅に短縮できます。
校正の手間が省ける
文章を打ち込む際に出てくる指示に従うことで、執筆後の校正の手間が省ける点も大きなメリットです。
執筆してから単語ごとに『記者ハンドブック』を引いて表記を統一すると、かなりの時間がかかります。しかし『記者ハンドブック』DL版を使用すれば最初から正確な表記で書けるため、執筆後の校正時間を大幅に削減できること請け合いです。
月額ではなく買い切り
『記者ハンドブック』DL版は買い切りタイプのため、追加料金は不要です。月額料金もかかりません。他の校正ソフトと比較すれば、コストパフォーマンスは相当高いといえるでしょう。
『記者ハンドブック』DL版のデメリットはATOKの利用が必須な点
しかし、『記者ハンドブック』DL版にもデメリットがあります。
じつはソフト単体での使用はできず、ジャストシステムの「ATOK Passport」への加入が必須なのです。
ATOK Passportはジャストシステムが提供している日本語入力システムで、ベーシックプランとプレミアムプランの2種類あります。
いずれも月額制で、ベーシックプランは月330円、プレミアムプランは月660円かかります。
ただし、1日あたりに換算すると、それぞれ10円、20円の話なので、そこまで費用面の負担が大きいわけではありません。
また、プレミアムプランを契約した場合は、「ATOKクラウドチェッカー」というオンライン校正サービスを利用できます。
校正内容には「誤りだけチェック」「ビジネス文チェック」「公用文チェック」「表記ゆれチェック」の4種類あり、校正したい文章を枠内に入力してチェックボタンを押すだけで利用できます。なお、私が使用しているのは「誤りだけチェック」と「表記ゆれチェック」のみです。
例えば該当文章を入力し、「表記ゆれチェック」ボタンを押すと、上記の画像のように表記が統一されていない単語を教えてくれます。数千字の記事を書くときはどうしても表記ゆれが発生してしまいますよね。しかし最後にこの機能を使って確認すれば、全体の表記統一を手軽に図れるのです。
「誤りだけチェック」はそこまで機能していない感じを受けますが、「表記ゆれチェック」は本当に便利であり、もはや執筆時に欠かすことはできません。
中には月額制に抵抗を感じて踏ん切りがつかない方もいるでしょう。しかし執筆の効率が上がれば、その分、こなせるタスクが増えます。原稿の質が上がれば、文字単価の高い仕事も獲得しやすくなるでしょう。
執筆のスピードを上げたい、原稿の質を高めたい、もっと高単価の仕事を獲得したい。そう考えている方は、ぜひ導入を検討してはいかがでしょうか。
ライティング初心者の方でも簡単に文字統一を図れ、かつ原稿の質を上げられるのでおすすめです。
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